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2010年10月 2日 (土)

フジコさん。

久しぶりにちょっとまじめな話しをひとつ。

先日、スマスマで、フジコ・ヘミングの特集をしてました。
これまで何度か、他の番組で組まれたドキュメンタリーを見たから
彼女の過酷な人生については知っていたけど、
あらためて見て、本当に辛い人生の連続だったんだなと思いました。

でも、ネットで彼女を検索してみると、
批評や批判をするブログが結構あってびっくりしました。

「ラ・カンパネラが遅すぎる」とか、
「ミスタッチが多い」とか、
「あんなのヨーロッパじゃ通用しない」とか、
「大した賞もとってないのにどこかいいんだ」とか・・・・

(本当に評論家気取りであたしゃ、びっくりだよ。ネットって怖いなと思った)

フジコさんは、自分でもミスタッチのことは認めています。

でも、「直そうとは思わないわ。批判する方が愚かしい」と言っています。

確かに他のピアニストが弾く「ラ・カンパネラ」より遅いから
私も最初は「ん?」と思った。
だけど、彼女の弾く鍵盤の音からは「哀愁」とか
人生そのものがじわりじわりと表現されている。
私は彼女の指が、歌っているように聞こえてくる。

他のピアニストの演奏は、
「完璧に最後まで弾かなければ!」とか「上手く聞こえるかな」とか
そういう焦りの気持ちが客席に伝わって、
聞いてるこっちがハラハラしてきちゃう…。余裕がない。
ま、難解な曲だからしょうがないけど。

音楽家と名のっていても、「芸術」まで達している人は少ない。
ピカソの絵を見て、本当にうまいなあと思う人はどれだけいるだろう。
だけど、彼の絵は「芸術」である。

それと同じで、フジコさんの演奏は「芸術」に達してしまったんだと思う。
だからこそ、理解出来る人と、そうでない人がいて当然かもしれない。

「フジコさんの演奏を聴いていると
何故か分からないけど、涙が出てきてしまう」というのはよく聞く。
販売すれば公演のチケットは即完売だ。

人を引きつける「何か」がある、

その「何か」は目に見えなくて人それぞれの心の中にあるもの。

それがお互いに触れあって共鳴したとき、人は涙を流す。

それが本当の芸術なんだと私は思う。

 

気がつけば「芸術の秋」。 自分は何を表現しようかな。

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コメント

★北野のコーヒーさん
>何だか良いのです。
そう!それです!
感動に、理屈なんていらないんだよね。

★espressivoさん
ほんと、すてきなおばあちゃんですよね。
おしゃれも自分で凄く楽しんでいて、
気取りがないですよね。
絵の独特の画風も好きです。

AKKOさま
こんにちは!
先日はWANOMAへご来店ありがとうございました。
お会いできなくて残念でした。
(期間限定になったのです)

また本を執筆中なんですね。
頑張ってください!

フジコさんのピアノ、私も好きですよ。
クラシック音楽の演奏家の使命は、
「作曲家の遺した楽譜を忠実に再現すること」とされているので、
そういう意味ではフジコさんは異端児ですが、
エンターテイナーとしては素晴らしいと思います。
結局「お客を喜ばせてナンボ」ですから。
日本人は速いテンポを好みすぎですよね。
いずれにせよ、フジコさんのように味のあるお婆さんになりたいと思う私です。


私もフジコさん好きです。ピアノ弾けないし、全然解んなくても
何だか良いのです。伝わればいいと思いますよ。
人生がしみてくるねぇ。

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